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オンラインプロデューサー(FIFA10 PS3&XBOX360) クリストフ・ラブリューヌ Christophe Labrune

FIFA09はFIFAシリーズにおけるオンライン機能の幕開けとなりました。FIFA08の3倍を超えるアクセス量となり、オンライン開始後は毎日100万試合以上が行われています。 3月には200万試合/日も超えました。


それでは少し振り返って、何故このようなことになったのかを見てみましょう。

 

FIFAコンシューマー版とオンライン-立ち上げ当初


私はPC及びオンラインプロデューサーとしてFIFA2004から加わりました。
当時はPC版だけがオンラインに対応しており、そしてそのアイディア自体はマッデンNFLのような以前にオンラインで成功していたコンシューマーゲームを追走するというものでした。私達自身はゲームプレイとマネージャーモードに焦点を置いて開発を進めたいと思っていました。これまでのオンラインプレイと言えばPCに限定されていたので、PC以外のコンソールにおけるオンラインプレイは未知の世界でした。それを調べるのが私の役目だったのです!


私達は1対1の対戦ゲームプレイをPS2に実装し、これが安定しているか、また楽しめるかについて焦点を当てています。
そしてテストと調整を繰り返す中、FIFAにおけるオンラインプレイはポテンシャルがあることに気づきました。

 

余談#1

2003年のE3で、ソニーのカンファレンス中に、初期開発段階のPS2オンライン版のデモプレイを行いました。
その開発段階では、得点したり、カットシーンを呼び出したり、タックルしたりすれば100%クラッシュしていました。
私達は2分間オンラインでプレイしました。
私がバンクーバー、そしてプロダクト・マネージャーがカンファレンス会場からという形で。
そしてこの時間は私の人生の中で、最も緊張した2分間になりました。
私はシュートを打って外しましたが、カットシーンを呼び出すほど惜しいものではありませんでした。
ですからクラッシュしなかったのです!

 

FIFA2004が発売された後の動きは、オンラインを利用するプレイヤーが北米大陸に集中していたこともあり、ゆっくりとしたものでした。
その翌年、Xboxがオンラインに進出し、また同時にもっと多くの人達がオンラインでプレイしはじめました。
私達は前年の結果から学び、ゲーム自体を安定化し、マッチアップやチート使用の探知機能を改良し、また接続時の問題を解決しました。
その結果ヨーロッパでも頻繁にオンラインでプレイされるようになりましたが、この傾向はここ数年続くと思います。

 

オンラインチームプレイの誕生


さて、FIFA08と5対5の誕生へと話を進めましょう。


ジャジャーン!夢が叶いました。 オンラインで、他の人が使うチームとチーム戦ができるようになりました。
これが開発中に生み出されたということは、オンラインが非常に重要な要素になってきたという流れを示しています。
プロジェクトの最終日を越えても働き(大変疲れている状態からほぼゾンビになる)、次回用に用意されていた予算を食いつぶして改良を続けるのは非常に厳しいものです。

しかし、オンラインで5対5は大きな追加機能になると考えられていましたし、来年まで延ばすことはできませんでした。


ですから、FIFA09で次の段階-10対10に進めたことは非常に大きな成功でした。
全フィールドプレイヤーが世界中のプレイヤーで成り立っているのですから、凄いですよね。

 

最初に私達は全フィールドプレイヤーが別の人によって操作されるという状況を作らなければなりませんでした。
そう私達開発チームのフロア内で。
そしてその技術は私達が今までやってきたことをはるかに上回るものだったので、実現できるまで随分時間がかかりましたし、また厳しい道のりでした。私達は長時間かけて人を集めて、セッションのオーガナイズをし、パーティション越しに怒鳴りクイックマッチをスタートさせなければなりませんでした 。
最初は面倒でしたが(何回もクラッシュしましたから!)、徐々に安定性が高まり、全員が楽しめるようになってきました。
最終的には私達は全員ゴールが決まると声を挙げ、酷いタックルが行われれば笑ったりもしました-

 

「おい、やったな、仲間同士なのに!」なんて。


こうして10対10がしっかりと動くようになってきたので、今度は上手くそのシステムが流れるようにしなければなりませんでした。
そのためにクイックオンラインチームプレイという方法がありましたが、クラブはもっと重要な要素でした。
チームとしてプレイするには、友達とプレイするか、もしくは最低でも共通のゲーム嗜好を持ったグループと一緒にプレイしなければなりません。そこでクラブという存在が、同じ考えの人達を集めて複数の試合を戦うための方法になったのです。

 

残念ながら、FIFA09の開発期間が残り少なかったため、クラブ機能については自分達が望むほど繰り返し試すことはできませんでした。
そして、何回も皆様に言われている通り、そのツケが出てしまいました。
クラブマッチは入るまでが大変難しく、長い間ロビーで待たなければならなくなってしまいました。
そして殆ど、相手を見つけることができないまま終わってしまうということになってしまったのです。


私達がこれを確認したのは、実際にFIFA09が発売されてから、自分達で開発チームのクラブを作成したときでした。
“現実世界”ほど最高のフィードバックをくれる存在はありません。
この機能が満足のいくものにならなかったことについて、私達は落胆し、FIFA10では必ずもっと良いものを作ると誓いました。
勿論10対10は実現しましたし、面白い、何よりも皆さんが楽しんでいることは素晴らしいことです! 
ただ私達はチームプレイをよりスムーズにしなければならなかったのです。
そしてまた、皆さんがフォーラムに書き残してくれたコメントを理解しながら、オンラインの残りの機能についても忘れないようにしなければなりませんでした。
こうして私達はFIFA10のオンライン機能に取りかかったのです。

 

余談#2

ということで、私はプロデューサーなのですが、私はどんなタイプのオンラインゲーマーなのかって?
Infogamesにいる時にテロリスト対反テロリストのFPSを始めたのが最初です。
そうです、当時はオフィスで遊んでいたということですね!
そしてそのすぐ後にEAのテスターとして、エルフ対オーク対人間のRTS(バージョン3)に携わりました。
まだまだオフィスで遊んでいたのです! 
そして最後にターン形式のフランス製MMORPGをプレイしました。 さて、これはどこだったかお分かりですか?

え?FIFAオンラインゲーマーとしてはどうなのかって? 


実は私は1対1ではそんなに上手くありません。
私が一番好きな対戦は、自分のホームチームであるメツを使って、星2つ-3つのチームと対戦する場合です。
私は10対10の方が上手くプレイできます。
なぜなら私は自分のポジションを守って、規律を守り、フェアプレーをしようと集中するからです。

 

さて、今度はFIFA10のオンライン機能に何が期待できるのかについてお話しましょう。

 

1対1は未だにオンラインプレイの基本です


私達が10対10モードを好きなのと同様に、1対1は未だに群を抜いて、オンライン、オフライン合わせてFIFAで一番多くプレイされているモードです。FIFAに限らずどうやら全てのスポーツゲームの中で最もプレイされているようですよ。
そしてその結果を受けて、ゲームが安定し、楽しく、安全であることを維持するよう、私達は多くの時間を費やしています。

 

10対10は遊び場です


私達は皆さんに舞台を用意させていただきました。好きなクラブを見つけ、自分の好みで友達を選ぶことができます。
またクラブ画面の見やすさを大幅に修正したので、すぐにゲームに入れるようになりました。
プレイヤーのステータスを改良したので、小競り合いをすることも殆どありません。
もし競争の激しいクラブの経営に乗り出しているとしたら、誰が最高のフリーエージェントなのかはすぐに分かります。
そして、世界で誰が最高の選手なのかということも分かりますよ!


またウェブ(フットボールワールド)もオンラインの追加機能として組み込みました。
ですから、ゲームをプレイしている以外の時間にもクラブの状態をチェックすることが可能です。


私達は自分達が行った改良で、クラブの人気がもっと高まるだろうと自信を持っています!

 

全員が自分に合った形でプレイするべき


楽しみたいだけの人もいれば、チームのプライド(栄光を求めて)をかけてプレイする人もいれば、ナンバーワンになりたくてプレイする人もいれば、それら全てのためにプレイする人もいます! 
私が言いたいことは、全員が自分に合った形でプレイしましょうということです。

 

私達のマッチメイク理論は、常に同じ地域、そして同じレベル範囲から選ぶように設定されています。
今回はそれを再び改良し(特にクラブで)、マッチメイク画面で検索した範囲を表示できるようになりました。
FIFA10では、自分の範囲内で検索結果が出なかった場合、同時にその範囲を拡大検索することが確認できます。
キャンセルは自由ですし、また検索を再調整することも可能です。
私達がよく聞く苦情に、ランキング計算が見えないというものがあります。
私達はこれに取り組み、今回から各ゲームの終了後に、ランキングポイントをどれだけ得られたのかを、チームレベル、ランクレベル、
そして新しいマッチパフォーマンスレーティングによって細分化した上で確認することができるようになりました。
またもし敗戦した場合でも、良い試合をした場合(例えばパス成功率が高い等)には、ランキングポイントを得ることができます。
またフォーラムの意見を参考に追加した機能としては、試合終了後のオプションを増やしたことが挙げられます。
1対1では、引き分けで終わることができます。また実際に相手がそれに対してどう選択するかを確認することができます。
もしあなたの選択に賛成であるならば、再試合です。また賛成しなかった場合は、セッションは終了となります。
私達はこれを10対10にも組み込もうとしましたが、最終的に煩雑になってしまうため、採用しませんでした。
片方のチームでは7人が再試合を望み、もう片方のチームでは5人が…。全員が賛成するということはまず無理でしょう。
ですから、システムの流れを良くすることで終わりにしました。
これによってチームとして新しいセッションを開始することがとても簡単になりました。
指定なし”の選択がなくなりました。これでもう煩わされることはありません。
これはバグでしたので、“指定なし”という選択肢に本来の意味を持たせることにしました。
つまり“この設定はなんでも良し”
試合の検索は、チームレベルによって、また複数の範囲から行うことができます。
また5対5の試合を作成することもできます。そして、私達はコントロールアシスタント設定の検索理論も改良しています。
優れた改良が盛り沢山です!
モードによっては全員が楽しめるというものではありません。
FIFAインタラクティブワールドカップをプレイするならば、最強の相手と、より制限されたマッチメイク環境で戦うことになります。
FIWCはクイックランクのみになりました。というのは、トッププレイヤーは参加したいと思うマッチを自ら“選択”していることがコミュニティを通じて分かったからです。
もしあなたが腕に自信があれば、誰であろうと対戦し、勝たなければいけないと思います。
また開発チームはクラブと同様に、チームのレベルも均一化しようとしています。
力の差をスキルの差のみにしようという訳です。強者を自負するプレイヤー達への愛の鞭とでも考えてもらえれば…。
今回からFIWC決勝へ進むには110%のめり込まなければなりません!

 

オンラインフェアプレイの強化が必要


結局のところ、私達がフェアプレーを強化できないならば、素晴らしいオンライン機能の数々も意味がありません。
FIFA09では、チートの増加がありました。これは正直、私達を驚かせました。私達は自分達のやった仕事に対して満足していたので、時に人々が愚かな存在になる可能性があるということを少しばかり忘れてしまったのです。
そして何も得ることがないのに、ただシステムに侵入したいと願う人達の存在も。私達は数人のコミュニティメンバーの力を借りて、一番酷いチート機能を見つけることができました。
私達はそのいくつかを修正し(FIWCのカスタムチーム等)、違反者(同じ相手に勝利を重ねる)を罰するということでその他の部分に取り組んできましたが、FIFA10が立ち上がるまで待たなければいけない問題もありました(クラブ内のオリジナルチーム)。

 

以下が私達のFIFA10における約束です。

 

ランキングゲームではカスタムチームは存在しません。FIFA09で存在していたことはバグであり、オンラインの試合では、誰でもできる簡単なチェックポイント制のチーム編成のロードとアップロード を導入しています。
同じチーム相手に何回も戻ってプレイすることを少なくします。同じ相手に短い時間間隔でプレイを続ければ、得られるランキングポイントが下がって行きます。最終的にはプレイする意味すらなくなるようになっています。
また連勝中に他のモードをプレイして、記録を隠そうとしても、もうこれからは通用しません。悪くない考えでしたが。
ゲームの悪用はできません。ハーフラインからのゴールはできなくなりました。ゴールキーパーの6秒ルールも無くなりました。
ただし、CR7は存在しているので、新しいトレーニングモードで、彼相手にどう守ればいいのかを研究してください。
チートの早期発見と罰則。絶対はありえません…。
もし誰かが継続的にチートをしようとしていたら、私達の改良されたスタッツ追尾で、ログの不一致を見つけ出し、私達が罰を下します。
実際、今ライヴ・チームを立ち上げていて、彼らが怪しいチートを行う人を追跡する手順になっています。
マイナーチェンジで新しくなった安全措置としては、10対10で、長く待っているプレイヤーの接続を切ることになりました。
これで席をはずしているプレイヤーが最後のディフェンダーとしてボールを持ち続けるという状況は生まれません

 

接続の切断? 今回は現在のシステムが提供している以上の探知はできません。
ピアツーピア(P2P)では、接続はネットワーク上の理由や、原因不明の一時停止など、あらゆる理由で失われる可能性があります。
自分がどのようにインターネットに接続しているか理解しておくこと、またしっかりと接続をしておくことは大事ですが、それでも接続が100%安全だとは保証できません。私達は正しいインターネットの接続方法について説明を続けていきます。
これは抜き差しするだけというほど簡単なものではありませんからね! 
そして違法のビデオをダウンロードすることは、ネットワークの切断に大きく関わっていますから、やらないでください!

 

クリストフ・ラブリューヌ

 

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