OFF THE BENCH プロデューサーズブログ

アソシエートプロデューサー マルセル・クーン Marcel Kuhn

マネージャーモード-信憑性その1:試合の現実性と移籍


私の同僚であるデイビッドとクリストフが書いたブログを読んでいただけていれば幸いです。
両名ともFIFA10の全体像を上手く説明し、また具体的にゲームプレイとオンライン機能について説明してくれました。
今回は、私がマネージャーモードについてお話します。今年は大きな進歩を遂げられたと思っています。

 

FIFA09でのプレイと、コミュニティからのフィードバックに基づいて、まず私達は改良しなければならない機能、もしくは完全に作り直さなければならない機能についてのリスト作成をスタートさせました。
言うまでもありませんが、リストはかなり長く厳しいものとなりました。
そしてまず一番重要な部分に集中したいということで、厳しい絞り込みをしなければなりませんでした。

 

プリプロダクション終了後、私達のリストは以下のものとなりました。

 

1-試合の現実性
2-移籍の信憑性
3-選手の成長
4-サッカー界の臨場感

 

このブログでは、試合の現実性と移籍について書き、その後のブログで残りの2つについて触れようと思っています。待ちきれないという人は、FIFAフォーラムのManager Mode questions and answersで私がほんの少し“ネタバレ”してしまっているので読んでみてください。
この件についてはWeepeelerにお礼を言っておきます。

 

おっと、まだ行かないでくださいね。では試合の現実性と移籍について、さあどうぞ!

 

試合の現実性


試合の現実性という言葉は、マネージャーモードにおいては幅広い意味を持ちます。
つまり試合のシミュレーションにまつわる全てが含まれるのです。CPUによる結果の計算から、リーグ順位、そして試合におけるシュート数、ファウル数、ゴール数等のマッチイベントに至る全てです。
FIFA09のシミュレーションエンジンが生んだ結果はベストとは言えませんでした。
それ以上に、エンジン自体が融通の利かないものでした。邪魔だと思う問題を修正しようとした際に、現在のシステムの限界点にすぐ気づいたのです。そこで私達はより賢い、そしてより簡単に調整ができる新しいシステムを開発することを決めました。
またこの新エンジンのスピーディーな反復適用を可能にするために、様々な要素を使って調査できるツールを開発しました。

 

このツールの見た目はこんな感じです…。

このツールでは、沢山の問題点について確認、及び修正することができます。以下にその例を挙げます。

 

具体的な対戦についてのシミュレーション

(例:マンチェスター・U対バルセロナ、10回連続対戦)

シーズンを通してのシミュレーション

(例:プレミアリーグのシーズン終了後の順位表とステータスの確認)

具体的な試合におけるイベントの確認

(例:誰が誰にパスをしたか、いつタックルしたか、誰がゴールを決め、誰がアシストを決めたか)

チームのフォーメーションの変更、及びその効果

(時々シミュレーションエンジンは特定のフォーメーションに偏ります。このツールを使えば、このような問題を発見し、修正できます)

イベント発生確率の修正

(例:ディフェンダーがゴールを決める確率、ストライカーがレッドカードをもらう確率、ゴールキーパーが無失点で終える確率、または左ウイングバック中盤に及ぼす影響)

皆さんが最も興味をお持ちになるのは(そして私達もですがJ)、最終的な結果でしょう。
サッカーゲームシミュレーションエンジンで、信頼性を測るために最も大事なテストは、シーズン終了後の順位表です。
ですので、FIFA10で皆さんがマネージャーモードシーズンを終わりまでプレイする際に、これがどれだけの影響力を持つのか見てみましょう。ただしこれは完ぺきなものではありませんので、ステータスのいくつかはまだ調整中です。
しかし、全体的には昨年を通じての大きな進歩だと私達は思っています。

 

このプレミアリーグ1シーズンを通したシミュレーションで使用したデータベース(全選手及びステータス)は、昨年のものです。
ですので、これを昨年の実際のプレミアリーグの順位表と比較することができます。


ご覧になればお分かりになりますが、上位5位まではかなりリアルです。ただし、得点が入りすぎている感はあります。

(例:現実のマンチェスター・ユナイテッドはわずか68ゴールです)

また、ダークホース的な活躍を見せたチーム数も丁度良いですし

(例:アストンビラ、トッテナム)

降格したチームも3チーム中、1チームを当てました。
ちなみにミドルズブラとニューカッスルを降格させると、ハルも降格することになったので、この場合でしたら、3分の2を当てたことになりますね。

まとめますと、このツールを使って、私達は試合のシミュレーションに関係する問題の上位5つに取り組むことができました。

  • 1.実力ある上位5チーム-強いチームがヨーロッパカップへ出場する
  • 2.昇格と降格-強いチームはまず降格しない
  • 3.シーズンステータス(例:選手ごとの総ゴール数、試合ごとのイエローカード枚数)
  • 4.プレイヤーステータス(例:誰がゴールを決めたか、誰がカードをもらったか)
  • 5.年間ベストイレブン-プレイヤーステータスを基準として、年間ベストイレブンを選ぶ

 

移籍の信憑性


現実のサッカー界で最も面白いイベントのひとつが、移籍市場の時期でしょう。
各クラブは選手を放出しようとし、監督は上位を目指すチーム作りにふさわしい選手を加入させようとし、また誰がどこへ移籍するかという噂は、この時期のメディアを占領します。私達は今年、レアル・マドリードによる巨額移籍を目にしたばかりですね。
クリスチアーノ・ロナウド、カカ、ベンゼマが移籍しました。
そして、この移籍に対するメディアと世界中のサッカーファンからの反応は非常に大きなものでした。
興奮、嫉妬、愛、そして憎しみはサッカー界の移籍が生む感情の一部でしかありません。

 

FIFA09の移籍システムが現実世界といかに違ったのか、その証拠はたくさんあります。
ロナウジーニョがオールボーへ? 
カルロス・テベスがグラスホッパーズへ? 
クリスチアーノがチャールトンへ? 
しかも76分間ベンチに座るために? 
もう充分です、これは酷い結果です。

 

私たちは、移籍システムを再び面白くするために、大きなテコ入れをしなければならないのは明らかでした。

では、財政システムに関係する抜本的変更について触れていきましょう。
FIFA09では、スポンサーが大金を渡してくれるため、移籍はそんなにやりがいのあるものではありませんでした。
ですので、FIFA10ではスポンサーの支払額を調整し、その役割を小さくしました。
今回は、フロントがクラブの収入の大きな部分を占めることになります。

フロントは、皆さんに管理すべき2種類の予算を渡します。
クラブ予算と、給料予算です。クラブ予算は、選手の移籍やスタッフのアップグレードの購入等に使用します。
また、給料予算は、選手の給料を支払うために使用します。
皆さんは特定の予算からスタートします。
この予算で分かるのは、チェルシーとマンチェスター・シティはリッチなクラブとして認められているということ、そしてボルトンや昇格組のバーンリーは使える予算をあまり持っていないということです。

 

クラブを選択すると、そのクラブの財政状況とそのクラブの主力選手が誰なのかを知ることができます。

次の大きな変更点は、選手の移籍と、給料面に関する点です。FIFA10では選手の市場価値の決定に対し、かなり多くの項目を考慮しました。
例えば、現在の総合価値、将来の総合価値、契約年数、選手のポジション、選手のフォーム等です。
話を簡単にするために、ここに現時点のFIFA10における最も高額な選手のリストを載せておきます。

そして第3の取り組みは、CPU監督と、選手のAIです。
これが何を意味するかと言うと、CPU監督は以前よりも賢くなり、自分のチームで誰がスター選手なのかを認識するようになりました。そしてその結果、その選手と長期契約を結び、移籍させないようにします。
また、どのポジションの選手が多すぎるかが判断できるようになったので、余っている選手を放出しようと試みます。

 

そしてこういった行動の結果が、“移籍リスト選手”画面に現れます。これは“売り”に出されている注目選手のリストです。
この画面は、皆さんがマネージャーモードを開始し、選手獲得の段階に移った際に表示されます。

この2点の改良は、CPUの監督同士が選手の移籍をさせようとする時、または皆さんが選手と契約しようとする時に影響してきます。
一番分かりやすい変更は、今回からCPUの監督は自分達の持っている予算に制限されますので、大金を使って選手を獲得することができなくなっているということです。
この結果、有名選手の移籍は減り、また移籍する場合でも、彼らを獲得できる余裕があるチームにのみ移籍することになりました。

以下に示しているのが、私が最初にフレンドリーマッチを戦った後の移籍状況です…。

 

 

また選手がオファーを受諾/拒否する場合のロジックも新しくなっています。
私達は何故契約しないのかという理由をいくつか追加しました。

私がチェルシーを率いていた際、アルゼンチン人プレイヤー、レデズマと契約しようとしましたが、彼はオファーを拒否しました。
その理由は、チェルシーの中盤は選手が揃い過ぎているからということでした。
また、シュトゥットガルトを率いて同じ選手と契約しようとしましたが、これも拒否されました。
今度の理由はチームがヨーロッパを舞台に戦うには弱すぎるからということでした。

結局、自分のチームにふさわしい選手を探し、適した金額でオファーをして、移籍させなければならないということです。また今回行った別の大きな変更としては、入札システムの排除があります。これによって、好きなだけ多くの選手に入札することができるようになりました。そしてクラブと選手が合意に至れば、この選手と契約するか、拒否するかの最終決断は皆さんの側ですることができます。理由は下記のとおりです。例えばCMを1人見つけたいという時に、3、4人の選手に興味を持ったとします。そして全員と交渉し、もしその結果全員がオファーを受け入れた場合、どの選手に“イエス”、“ノー”を言うかできるようにしておくということなのです。

 

 

以上のような変更を全て行っても、私達は何か物足りなさを感じました。
そこで、移籍システムを面白くするために、移籍情報を追加しました(どうやらレアル・マドリードにスーパースターが多数移籍したため、所属しているガゴが出たがっているみたいですね)。
この情報は、大抵の場合はトップレベルの選手達に影響し、その情報はデスクトップ画面のような役目を果たすマネージャーモードHUB画面に表示されます。
ここでは大事な情報が一目で確認できるようになっています。

今のところはこんな感じです。
皆さんとマネージャーモードの新機能について話会える時が来るのを楽しみにしています。

 

では。

マルセル・クーン

 

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